右手の動作~腕~


ここまでは右手のフォームについて解説してきましたが、

ここからは実際の動きについて書いていきたいと思います。

 

まずは腕についてですが、実は腕についてはあまり注意点がありません。

そもそも指で弾くのに腕は関係あるのかと思う方もいると思いますが、

実は関係があります。

 

ポイントは1つだけです。それは・・・

 

弦移動をする時は腕全体を動かす

 

これは”右手のフォーム~腕~”の項でも書きましたが、

弾くときには手首が曲がらない方がいいです。

 

なので、弦移動の際には手と弦の関係を常に

同じにしてあげながら動かす必要があります。

そうしないとフレーズによっては前半は手首はまっすぐで良かったけど、

後半は手首が曲がっているという状態になりかねません。

 

例えば、1弦から始まって6弦まで下降してくるフレーズの場合、

1弦の位置で腕を固定して、6弦まで手だけで降りてくると

6弦にいったときに手首が曲がってしまいます。

写真でご確認ください。

 

 

最初:1弦を弾いている

 

 

×:手首の位置を固定して手だけで弦移動。手首が曲がっている

〇:腕全体を動かして、6弦に来ても手首は曲がっていない


いかがでしょうか?

微妙な差ですが、楽器を弾くことってかなり繊細な作業なので、

このちょっとした違いがミスタッチなどの原因になります。

また、腱鞘炎などのケガの原因にもなります。

 

ちなみに実際に動かす時のイメージは”ひじ”を後ろに引いていく

感じにするとうまくいくと思います。

 

実は腕全体を動かすことのメリットは他にもあります。

詳しくは次項の指の動作編で書きますが、腕全体を動かせるような

フォームをとることで、指の力だけに頼らずに弾くことができます

 

腕の動きについては以上です。

それでは次の項では指の動きについて解説していきます。