教則本の読み方(読む順番)


皆さんは教則本をどのように使っているでしょうか?

使い方は人それぞれかと思いますが、ここでは
私のおすすめの読み方(読む順番)を紹介いたします。

それは

"1番最後から読む"

というものです。

これはどういうことかというと、

一般的な教則本はだいたい

最初は基礎的な内容で、最後に総合的な内容や総まとめ曲

というような構成になっています。

おそらく多くの方は最初から順番にやっていくと思うのですが、
このやり方だと相当な気力をもっていないと途中で挫折します。

なぜかというと

最初の優しいところをやっている時、
そこに書いてある内容が
”実感を伴って”わからないからです。
この

"実感を伴って"

というのがとても大事です。

例えば、スケールについて書かれた教則本があるとしましょう。
一般的に最初はいろいろなスケールの成り立ちや使える場面等が説明されています。

ああ、なんとなく大事そうだな、
順番に1つずつやってみようとなるのですが、

ほぼ挫折します。

私もそうでした。

例えば、あなたはこれからサッカーを始めようとする場合
まず、ルールブックを読んで完全に理解してからやりますか?

とりあえず実際にやってみませんか?
で、わからないルールなどが出てきたら人に聞いたり
本を読んだりしませんか?


楽器練習もそれと同じで、まず総まとめ曲のような実践的なものをとりあえず聞いてみるんです。

で、できそうなところや、耳に残ったところを
完璧じゃなくてもいいので、とりあえず弾いてみるんです。

これが大事です。

最初に総合曲を聴いて、弾いてみてから最初の方をやると理解度が変わります。

さっきほどのサッカーの例で言うと、オフサイドで反則をとられたことのない人が
ただ、オフサイドの説明を読んだって理解度が低いです。
これは、そもそも理解しようという気持ちになっていないからなんです。

一方で、とりあえず遊びでもなんでも実際にやってみて、
その中でオフサイドで反則をとられたとします。
そしたら否が応でも理解しようという気にもなり、
いとも簡単に理解できるようになります。

また、そもそも教則本の総まとめ曲を聞いてみた時点で
これかっこいい!
弾けるようになりたい!
と思えなければ、その教則本は捨てて、違うものを選びましょう。

これは教則本の選び方のコラムでも書きましたが、どれだけ熟読し、
練習しても、その総まとめ曲以上のことはできないからです。

付属CDや著者の演奏は好きではないけど、
とりあえず大事そうなことだから、皆がやっている有名な教則本だからといって
やるのは一番時間の無駄です。

ギターという楽器ひとつとっても本当にたくさんのジャンルやスタイルがあります。
特に弾きたくもない曲を練習するのは本当に時間の無駄です。
自分が本当に弾きたいことを弾く前に人生が終わってしまいます。

教則本から多くのことが吸収できるように
1度この読み方を試してみてください!