練習をしぼる効能

~パレートの法則(80:20の法則)


皆さんはパレートの法則をご存知でしょうか?
80:20の法則とも言われますが、もともとは経済用語で、

 

全体の数値の大部分(80%)はわずか(20%)の要素が産み出しているというものです。

例えば会社の売り上げの80%は20%の主力商品が産み出しているということです。


数値はあくまでも目安で、その通りにはならないことも多いようですが、

ポイントはわずかの要素がほとんどのことを決定しているということです。

で、これは他のいろいろなことにも当てはまるようで、

楽器の練習にも当てはまると私は感じています。

 

それはその人の演奏能力の大部分を決定しているのは、

今までしてきた練習メニューの中でもわずかなこと(数メニュー)が

決定しているということです

中級者以上の方ならなんとなく実感があると思いますが、

今までしてきた練習メニューの中で本当に役に立って、

自分の演奏能力を向上させたなと思えるものって
数えるほどしか思い浮かばないのではないでしょうか?

初心者の方はギター以外のことで同じように
考えてみると、思い当たることがあるのではないでしょうか?

例えば、英語を勉強している人であれば
文法書とか発音の勉強とか色々やったけど、
実際の話す場面になったら、結局単語や
フレーズをどれだけ覚えているかが大事だなと
思ったことはないですか?

ギターの練習でも結局、いろんな人が効果的だと

すすめる練習方法にしぼることで、どんどん上達していきます。

 

また、1つのことを深くやると、他のことの理解も早くなります。


 "はじめに"で私はトライアドの練習にしぼってやると
上達を実感できたと書きました。

そう感じた具体的な状況は

今まで頭ではなんとなく分かっていた理論が
割りとすんなりギターで表現できたからです。

その時はアッパーストラクチャートライアドという理論でしたが、

トライアドと名のつく通り、トライアドが身に付いていないと
使えるようにはなりません。

他のところでも書いていますが、楽器演奏は
頭で理解しているだけではダメで、
弾けないと意味がないんです。

この弾けるという状態にいち早く到達するには
次から次に練習メニューを変えていては
相当時間がかかってしまいます。

 

また、トライアドの練習というと理論的な練習と思われる方もいると

思います。確かに私自身が練習しながらフォーカスしているのは

そういう部分ですが、同時に運指などの練習になっています。

実際にギターを弾いているわけですから。。。

 

これは別のコラムでも書く予定ですが、理論的な部分に焦点を

あてることで自然と速く弾けなくなり、ゆっくりと確実に弾く練習を

するようになります。

 

遅く練習することで速弾きなどにも効果がでてきます。

 

 是非、いい練習方法を思い付いたらそれが
身に付いた、言い変えると何も考えずに弾けるというレベルに

なるまで練習してみてください。
 
次はいい練習方法の見つけ方もについて書きますので、
そちらも参考にしてください。