上手くなるとはあいまいさがなくなること


効率的な練習方法を紹介する前に、
ここではそもそも上手くなるとは
どういうことかについて考えてみたいと
思います。

何かが上手くなった状態とは?

と聞かれたら皆さんはどういう状態を
イメージしますか?

私の答えは

"できなかったことができるようになる"

ですが、

もう少し深掘りすると

"あいまい、もしくはなんとなくでやっていた
ことが明確に意識してできるようになること"

だと思っています。

例えば速弾きを例にとると、弾けていない人の
意識はこんな感じです。

指は結構速く動いているな。

でも、

今、何フレットのどこ押さえてるんだろ?

あれ?今、どこの音が鳴った?

という感じです。

逆に上手な人は速弾きをしていても、
どこを押さえているのか分かっているし、
コードに対して何のスケールを
弾いているのかどういうコードトーンを
使っているのか、さらには何小節目の何拍目を

弾いているのかなども分かっています。

具体的な話になってしまいますが、
速弾きに関して言うと、
できているかできていないかを自分で
判断する簡単な方法があります。

それは
弾いていることが速いと感じているかどうかを

チェックすればいいんです。

弾いていることが速いと感じている内は

できていないと思って間違いありません。

では、なぜ速いと感じるのか?

それは上記のように、どこをどんな風に弾いているのか

分からない状態だからです。
人は理解できていないことに対して速いと感じたり、

複雑だなっと感じたりします。

おそらくこの文章読んでいる人は日本人だと
思いますが、日本語の日常会話(専門的、複雑な話は除く)において、

速すぎて訳が分からないと感じることはほとんどないと思います。

しかし、外国語でネイティブの日常会話レベルで話されると、

かなり速いと感じるのではないでしょうか?

これは日本語はコントロールできているが、

外国語はコントロールできていないからです。

つまり、速弾きができている人は
今弾いていることを速いとは感じていません。
それはコントロールできているものを弾いているからです。

なので、上手くなるためにはそのあたりを意識した練習が必須です。
まずは、今弾けていると思っているものが本当に理解して、

ねらって弾けているかをチェックしてみると良いでしょう。

具体的な練習方法については、ここのコラムで

書いていく予定ですので、そちらを参照ください。