教則本の選び方

教則本を買って、いざやろうとしても
買うことで満足し、結局やらず・・・

そして、また良さそうな教則本を見つけては買う。

 

そんなことを繰り返し、
気づいたら本棚には読んでない教則本だらけ。

という状態になっていませんか?

実は私もそんな状態でした。

 

でも、そういう失敗を続けてきて、どのように教則本を選べば失敗せず、

続けることができる本に出会えるのかも分かってきました。

それをここでは書きたいと思います。

それはいたってシンプルで

 

付属のCDや著者の演奏を聴いて
カッコいい!弾いてみたい!

 

と思えない教則本は買わない。

です。

 

これって当たり前のように思えますが、

多くの方の教則本の選び方は次のような感じではないでしょうか?

"タイトルがグッとくるかどうかで選ぶ"

または特にまじめな方に多いですが

"できるだけ高尚なことが書いてありそうな本を選ぶ"

はい。私もそうでした。


特にジャズをやり始めた時なんかは、

小難しい理論をなるべく分かりにくい言葉で(笑)書いてある本を

選んでいたような気がします。

これを完璧に理解できればすごい演奏ができるんじゃないかという希望(2割)と

こんな本を読んでいる俺すごいでしょという見栄(8割)からです。

結果、ほとんど身になりませんでした。

で、ある時、教則本を読む前に付属のCDとか

著者の演奏をYouTubeなどで冷静に聴いてみたんです。
この冷静にというところがポイントです。
公に出版され、活字になっているものに対して人って

盲信し、冷静に判断できなくなるので。

 

そしたら、

え?あんまりカッコ良くない・・・
こんな演奏別にしたいと思わない・・・
って思ったんです。

で、こんな風に思った音源がついている教則本を

どれだけ完璧にこなしても、そういう演奏しかできない。

 

というごくごく当たり前のことに気づき、そういう本を買うのはやめました。

 

誤解してほしくないのですが、このカッコ良くないや演奏したいと思わないというのは

完全に主観的な話で、著者が下手くそという意味ではありません。

 

そもそも私のようなレベルがうまい下手を論じれるわけもなく・・・


一方、読者の中には

 

"演奏してみたいと思えないのは自分のレベルが低いから"

"自分のレベルが上がればかっこいいと思えるかもしれない"

 

なので、自分のレベルを上げるためにもそういう教則本を

やるべきだと言う方もいるかもしれません。


でも、私はそうは思いません。
確かに、自分の耳のレベルがあがってきてはじめてカッコいいと思えるものもあります。

でも、それはカッコいいと思えた時点でやるべきだと思っています。

なぜなら、今カッコいいと思っていることを習得する時間を削ってまで

身に着けることではないと思うからです。

それに今カッコいいと思えることを必死で練習すれば

自分のレベルは十分にあげられます。


何より、楽しくないことは続かないです。

 


きっと皆さんが楽器を始めたときって、あこがれのアーティストの演奏を聴いて、

あんな風に演奏してみたいって思ったからだと思うんです。

 

教則本選びも同じで、こんな風に演奏したいと思える本を選んでみてください。

 

きっと楽しく続けられて、レベルアップも間違いないですよ!

 

 

最後に・・・

リットーミュージックさんの一部の本は付録音源を無料でダウンロードできます。

一通り聴いてみて音源が気に入ったものがあれば買いましょう。

ダウンロードサイトはこちら