アコギ弾きの人はエレキで練習しよう


アコースティックギターを弾いている人で

弾けないコードやフレーズがあって悩んでいる人は

是非エレキギターで練習してみてください。

また、初心者の方で最近アコギから始めたけど、うまく弾けないという方も

エレキギターで練習をしてみてください。
 
エレキギターの方が一般的には弾き安いので、
弾ける感覚を身につけるためには有効な方法だと考えています。

逆のパターンで、普段エレキを弾いている人がアコギで練習するという話を

良く聞くのですが、これはあまり効果がないのでやめましょう。

アコギに比べ、エレキは弦高が低く弦の太さも細い傾向にあります。

加えて、ネックの長さが短かったりもするため、

エレキの方が弦を押さえる力があまりいらず、弾きやすいです。

つまり、エレキを弾いている人がアコギで練習するという人の考えはこうです。


押さえにくい(負荷が大きい)アコギで練習すれば押さえやすい(負荷の小さい)エレキは

余裕で弾けるのではないか?


これ、弾けるフレーズを練習するときにやれば効果的になる場合もありますが、

弾けないフレーズをやるときには効果はありません。

それは冒頭にも書いたように、弾けないフレーズというのは当たり前ですが、

それを弾けるという感覚が分かっていないからです。

 

例えば、クロールができない人を教えるときに

いきなり重りをつけて練習しなさいとアドバイスするでしょうか?

 

むしろ簡単なところから少しずつ練習させませんか?

例えばビート板を使ってバタ足だけ練習させるとか。

 

できない人というのはできる状態がわかっていないからできないんです。

クロールの例でいうと、まずバタ足の正しいやり方や

手の正しいかきかたがわかっていないんです(どうやったら沈まないのか、どうやったら進むのかなど)。

 

そういう人に重りをつけて練習させても正しいやり方になるでしょうか?

 

同じように、アコギ弾きの人で弾けないフレーズがある人は

まず、正しい手の動かし方などを習得することが先決です。

 

そのためにはアコギに比べて弾きやすいエレキで練習するわけです。

 

アコギに比べて弾きやすいエレキで練習することで指の正しい動かし方などを

習得することができます(ビート板を使って練習するようなイメージです)。

 

エレキで弾けるようになればある程度正しいフォームは身についているので

あとは押さえるのに少し力がいるアコギでできるように

練習していけば必ず弾けるようになります。

 

最初から負荷の高いアコギで練習していると間違った弾き方や変なクセがつく

可能性もあります。

水泳初心者の人にいきなり重りをつけて練習させたら、ぐちゃぐちゃな

泳ぎ方になると思いませんか?

 

なんでもそうなのですが、できないときは簡単なものから順番に

ゆっくり、正しいフォームで確実にやるのが上達の近道だと思います。

 

うまく弾けないコードやフレーズがあって悩んでいる方は是非この

方法を試してみてください。