正しい左手のフォームを身に着けるための補助具


最近、左手の正しいフォームを身につけるために使える商品をたまたま見つけたので、
紹介いたします。

それは。
親指サポーターです。

こちらの商品は腱鞘炎の治療などに
使うもので、親指と手首を結んで固定するものです。

中には鉄板が入っていて、かなりがっちり固定されて

手首を曲げることがほとんどできなくなります。

手首が固定されるので弾きにくいと思う人も
いるかもしれませんが、これを着けて練習すると

理想的な左手のフォームに近くなります。

 

実際、私の生徒でもきれいに弾ける人は、これをつけてもそこまで違和感なく

弾けると言っていました。私もあまり違和感なく弾けます。

さすがにかなり固定されているので違和感ゼロではありませんが。。。

 

逆にフォームが乱れている人はかなり違和感を感じるようでした。

これを着けて弾き難いと感じたら

フォームを1度見直した方が良いかと思います。

では、解説してみます。

まず、上手く弾けない方で良くやりがちなのが、手首が弾いている時に

下の写真のように曲がってしまうことです。

こうなっている人って本当に多いです。

 

しかも、やめた方が良いと指摘しても直らない人も多いです。
これは弾くことに精一杯なっているので無意識の内に

そうなってしまうので、しょうがないのですが。。。

 

ちなみに手首が曲がっていない状態とはこんな感じです。

なので、このサポータを使って強制的に手首をまっすぐな

状態にしてあげるんです。

 

そうするとおもしろいことが起こります。

これは生徒に試してもらって気づいたのですが、

皆さんギターを弾きやすい位置に動かすんです。

 

フォームが悪くなる最大の原因は

 

身体を楽器に合わせようとする

 

ことから起こります。

当たり前ですが、人間の身体には動かしやすい

ポジションというものがあります。

 

今回の例でいくと、手首を伸ばした状態の方が指を動かしやすいはずです。

一度楽器を置いて、指をグーパーグーパーしてほしいのですが、上の写真のように手首を曲げた状態だとかなりやりにくく感じるのではないでしょうか?

 

こぶしを握ってくださいと言われて手首を曲げてやる人はいないですよね?

 

楽器を持っていないと当たり前にやりやすいやり方で

身体を動かすのですが、楽器を持つとなぜかやりにくいやり方を

してしまうんです。

 

これは上にも書いたように身体を楽器に合わせようとするからなんです。

なので、弾きやすくする一番の方法は

 

楽器を身体に合わせる

 

ことです。そのためには座って弾く場合でも

ストラップのようなものを使ってギターを自由に動かせるように

することが大切です。※補助具については別のコラムで書きます。


今回の手首が曲がてしまう一番の原因はヘッドの高さです。

クラシックギタリストのようなフォームをとると、ヘッドが自然に上がって

手首はまっすぐになります。

逆にメタルギタリストのように立った状態でストラップを長くして

弾くと手首を曲げないと弾けなくなってしまいます。

 

紹介したサポータを使うとメタルギタリストのような弾き方はできませんが、

これを着けた状態で違和感なく弾けるポジションに持ってくることで

自然と体に無理のないフォームが身に付きます。

 

興味のある方は一度試してみてください。