練習では何回かに1回はうまくできる曲って
ありますよね?
ギターがミスなく弾けたりとか、
歌だと喉の調子が良いときは歌える
高音がある曲とか。
また、曲全体に限らず、たまに成功する
ギターソロとか。
そういう曲とかソロって本番でやろうか
どうか悩みますよね?
楽器や歌を習っている方なら先生に
相談したりするかと思うのですが、
先生によってはやめときなさいという
人もいるでしょう。
ただ、私は1回でも練習でできたと思うのなら
本番でやった方がいいと思います。
実際、私もそうやってきました。
なので、何度も人前でとんでもない
ミスをしています(笑)
曲が止まったり、
歌と伴奏があってなかったり、
ソロではずしまくったり。。。
特に弾き語りの場合は1人でやることが
多いので、誰も助けてくれない。
弾けなくて止まったら全責任は自分にきます。
なので、失敗しないためにもなるべく
簡単な曲を選んだり、ソロを簡単にしたりする人も
多いと思うのですが、私はそうしません。
なぜなら、本番でミスをして始めて気づくことも多いからです。
例えば緊張していると指が震えて弾けないとか、声が上ずって歌えないとか。
こういうのって実際に体験してみないと
分からないんですよね。
で、失敗したらそれを持ち帰って
緊張して指が震えても弾けるように、
声が上ずっても歌えるようにトレーニングするんです。
あとは本番で失敗して悔しいという思いを自ら作るという意味もあります。
失敗せずに無難な演奏をして帰ったときと
失敗して悔しい思いをして帰ったときでは
やはり後者の方が練習するのではないでしょうか?
ただ、中には本番で失敗したらせっかく来てくれた
お客さんに申し訳ないとか、そんな聞き苦しいものをやるなんて…
という方もいると思います。
確かに実際聞かされたお客さんはたまったもんじゃないないと思います(笑)
また、お客さんの中にはそういう演奏をされると
2度と来ないという方もいると思います。
でも、私ならやります。
なぜならそういう演奏の方が私自身いいと思うからです。
次元は全く違いますが、フィギュアスケートなんかはまさにそうですよね。
選手の人は成功するか分からないけど、高難度の技に毎回チャレンジしますよね。
誰も失敗しない無難な演技をしない。
確かにスポーツの場合は勝ち負けがあるので、
挑戦しないといけないという気持ちもあると思います。
でも、そういう挑戦をして失敗したとしても
なんだかグッときませんか?
無難な演技をするよりずっと感動すると
私は思います。失敗したとしても。
音楽には勝ち負けはありませんが、
感動させるという点では通じるところもあると思います。
なので、いつでもチャレンジするという
精神がいいのではと個人的には思っています。
正直、昔は私自身もそういう目線(耳線?)で
人の演奏聞いていたときもありました。
大した腕もないくせに失礼なやつです。
失敗を探してやろうとか。。。
で、そういう演奏をライブでしていたら次回行かないとか。
すいません。
でも、なんか大人になって(当時も充分大人でしたが)
そういう聞き方をしている自分が恥ずかしくなり、止めました。
演奏に限らず人の粗を探すような聞き方、
見方って人として良くないと思います。
はい。
ちょっと脱線しました。
話を戻すと、音楽の場合はライブで大失敗したって何も起こらない。
あの人あんまり上手じゃないねっと思われるくらいです(笑)
そう思われる恥ずかしさを乗り越えられれば
得られるものはすごく大きいと思います。
人は人が背伸びして頑張っている姿とか、
ちょっと無理をして努力しているのを見ると
かわいいなっと思ったり、素敵だなっと
思ったりするもんだと思います。
もし、罵声をあびせる人がいてもそういう人は無視しましょう。
自分がみすぼらしく汗かいて努力している姿を
応援してくれる人に良いと思ってもらえる
演奏ができればそれはいい演奏と言えるのではないでしょうか?
皆さんも次回のライブでは是非チャレンジングな曲をやってみてください。
愛知県豊田市ギター、弾き語り教室