はじめに


ここでは指弾き(フィンガピッキング)での速弾きの

やり方、コツ、具体的な練習方法を紹介したいと思います。

※文章と写真だけでは分かりにくい部分もあると思いますので、

 今後、こちらの内容はすべて私のYouTubeで動画化する予定です。

 興味のある方は是非チャンネル登録お願いします!

 

ピック弾きに比べると、指では速弾きできないと

悩んでいる人も多いのではないかと思います。

 

私もギターを始めて10年弱ぐらいはピックを使っていて、

指弾きの可能性や良さに気づいてからはピックで弾かなくなりました。

 

ただ、ピックで弾いていた当初はロックギターを弾いており、

御多分にもれず、速弾きにあこがれる少年でした。

なので、指弾きに転向したときに速く弾くことができず、

かなりイライラしました(笑)

 

ま、速く弾けなくなったのだから、音数を少なくしてグッとくるメロディ作りに

力を注げばよかったのですが、やはりできないのも悔しく、

いろいろと情報を集め、練習してきました。

 

主に参考にしたのはフラメンコギタリストやクラシックギタリスト、

ジャズギタリストで指弾きの人、ウクレレ奏者、ベーシストなどなどです。

 

特に影響を受けたのはフラメンコギタリストとクラシックギタリストですが、

今の私のスタイルはフラメンコとクラシックを足して2で割ったような感じです。

 

そうなった理由は両者の奏法には私の(目指す)スタイルにとって

合う部分と合わない部分があると感じ、それぞれのいいとこどりをしたからです。

 

あくまで私のスタイルに対してなので、人によっては

フラメンコスタイルだけでも十分な人や、クラシックスタイルだけでも

十分な人もいると思います。

 

ちなみに私の目指すスタイルはざっくり言うと以下の2点です。

・音色は柔らかく

・アドリブをする

 

これに対してフラメンコとクラシックの合う部分と合わない部分を書くと

(あくまで私の個人的な感想です)

 

☆フラメンコ奏法(ピカード)

+合う部分+

運指において逆指※1、連続指※2などの細かいルールを気にしなくていい

⇒アドリブをするときは先が見えないことも多いので、

 運指のルールは簡単な方がいい。

 

☆☆☆☆☆☆☆用語解説☆ ☆☆☆☆☆☆☆☆  

※1 逆指(ぎゃくゆび)

弦移動を伴うフレーズの時に手の形に反する動き

例えば1弦開放→2弦開放と連続で弾く場合、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1弦開放:中指

   ↓

2弦開放:人差し指

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

と弾く方が弾きやすいと思いますが、これが逆指になると

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1弦開放:人差し指

   ↓

2弦開放:中指

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

となります。

こちらは前者に比べて弾きにくく感じると思います。

 

※2連続指(れんぞくゆび)

弦移動を伴うフレーズの時に同じ指を連続して使うこと

逆指と同じフレーズで説明すると

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1弦開放:人差し指

   ↓

2弦開放:人差し指

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

という感じ。

☆☆☆☆☆☆☆用語解説☆ ☆☆☆☆☆☆☆☆    

 

 

ー合わない部分ー

音色が少し強い(アタッキー)、

ノイズが出やすく、余弦のミュート処理が難しい

⇒親指を基本的に6弦上に載せて弾くため

 ↓↓↓こんな感じです↓↓↓

 左の写真は2弦を弾く場合ですが、6弦上に親指を載せているので、3、4、5弦のミュートができません。

演奏中に誤って触る以外にも共鳴で余弦がなる場合があるので、このフォームを私はしません。

 ちなみにプロのフラメンコギタリストにその辺りのことを

聞いたことがありますが、余弦がなってもあまり気にしていないようです。

 これは私の個人的な見解ですが、フラメンコギターは基本的に踊り手の伴奏としてジャカジャカ演奏するので、あまり細かいところは気にしていないのかも!?

☆クラシック奏法

+合う部分+

音色が柔らかい

余弦ミュート処理がしやすい

 

ー合わない部分ー

逆指、連続指を避ける運指(運指ルールがややこしい)

⇒クラシックは基本譜面通りに弾く音楽のためアドリブを

 するには少しルールが複雑

 

 

この2つのスタイルの合う部分をそれぞれミックスさせたものが

私のスタイルです。

なので、同じようなスタイルを目指す方にとっては役に立つかと思います。

 

それでは次から実際のやり方、コツ、練習方法を解説していきます。