皆さんは練習するときに”小さな”ゴールは決めていますか?
教則本や人から教えてもらった練習方法でなんとなく
練習している人も多いと思います。
またはゴールはわかっているけど大きすぎていないですか?
例えば、初心者の人がスケール練習をするとして、そのゴールを
どこのポジションでも縦横無尽に弾けるようにする
というのは大きすぎるゴールになります。
もちろんほぼスケールを覚えている人にとって
上記のゴールは小さなゴールになります。
この小さなゴールを設定しないと達成感がなく練習への意欲が
低下しやすくなります。
また、ただ弾けるフレーズをなんとなく弾くだけで練習が終わり、
練習はしているけど、上達しないという状況におちいってしまいます。
こうやって書いている私もそうでした。というか今でもそういう
練習をしてしまう時があります(⇐そもそも練習とは言えない…)
ま、でも息抜きにそういう風にするのは全然いいと思います。
ただ、上達を考える上では1日の練習には必ず小さなゴールを設定してください。
そして、そのゴールは できたかできていないかを客観的に〇×がつけられる
ようなものにしてください。
では次に小さなゴールの具体例を一つ紹介したいと思います。
上記の”初心者がスケールを覚える”という場合だと
・メジャースケールを
・5弦ルートから始めて
・1オクターブを
・テンポ60で
・ノーミスで弾く
というようなゴールを設定してください。
これに5回弾くなどの回数をプラスしてもいいと思います。
5回弾けたらその日のスケール練習は終わりにして他の練習に
移ったり、さらに練習を複雑にしたりします。
ここでのポイントは”ノーミスで弾く”と書いてあるところです。
一人で練習をしている場合はただスケールを1オクターブ弾くという
練習にしがちなのですが、これだとその練習が成功したのかどうかを
判断できません。
また、成功したかどうかが判断できないことで、練習の終わりが
分からなくなり練習がなんとなく終わってしまう原因となります。
回数をプラスしてもいいと書いたように、小さなゴールを設定すれば
練習メニューの回数をカウントすることが容易で、1日の練習を
終えた時に今日はこんなに練習したという達成感も得られます。
なんとなくやっているという方の中にはそれぞれの練習メニューの
回数をカウントせずにやっているのではないでしょうか?
新しい練習メニューを一から作るのは大変だと思うんで、
まずは今やっている練習メニューを成功したことをカウントできる
ような小さなゴールを設定すれば練習効果があがりますよ。
ちなみに私がやってきた小さなゴールを設定した具体的な練習は
・コピーした曲を暗譜してテンポ〇〇でノーミスで弾く
・適当なコード進行の音源にあわせてトライアドの
音程をノーミスで歌う、ギターで弾く
・耳コピーした曲を譜面におこす
・コピーしたフレーズを違う曲の伴奏に合わせてノーミスで弾けるようにする
・コード進行を覚えて、そらで弾けるようにする
などなどです。
ぜひ小さなゴールを設定した練習を試してみてください。
愛知県豊田市ギター、弾き語り教室