楽器を始めたいけど
・レッスン代が高くて通えないという方、
もしくは
・安い教室を見つけたけど、先生が信頼できるか心配
と思っている方に
ある程度質の高いレッスンを安く受ける
裏技をお教えいたします。
これを書くと大手音楽教室からはクレームがきそうですが・・・
それは
大手教室の体験レッスンを受けて、気に入った先生が見つかったら
自宅やスタジオ等で直接(大手教室を介さず)レッスンを受けるという方法です。
結構な割合で大手教室の先生は自宅等で直接レッスンをされている方が多いので、
気に入った先生が見つかれば
”自宅レッスンなどされていないのですか?”
っと聞いてみるといいでしょう。
ではなぜ、同じ先生なのに安くでレッスンを受けられるのか?
当たり前ですが、先生が大手で教えて給料をもらう場合には
生徒が払うレッスン料から教室側の取り分が引かれ、
その残った分が先生に渡ります。
で、この教室の取り分というのは思った以上に高いです。
具体的な数字は一概に言えませんが、ほとんどの場合、
半分以上はもっていかれます。
なので、先生が個人的に教える場合、良心的な先生であれば
その大手教室の取り分を除いた金額で教えてもらえるわけです。
ただ、個人でやる場合も、ある程度の雑費などもかかるので、
それに少し上乗せする場合が多いですが・・・。
例えば
大手教室:月謝10000円で教室側が6000円、先生側が4000円の配分だった場合
先生に個人的に頼めば月謝4000円で教えてくれる場合もあるんです。
また、一応大手教室の採用試験はパスしているので、こういった選び方をすれば
ハズレの先生に当たる確率も下がります。
ただ、0ではありません(詳細はコラム"必ずしも大手教室で習わなくてもいい理由"を参照)。
では、なぜ大手教室の取り分がそこまで高いのかというと、
1つは宣伝広告費で、2つ目は教室の設備費のためです。
読者の中には発表会等のイベントがあるからと思った方もいるかと思うのですが、
発表会は通常月謝とは別に出演費を取られることが多いので、
月謝の内訳には入っていないと考えた方がいいでしょう。
なので、大手教室の月謝はほとんどが宣伝費と設備費にかかっている
と言ってもいいかと思います。
それにお金を払ってもいいと思えるのであれば大手教室を選んでもいい思います。
宣伝費なんてレッスンの質には全く関係なく、生徒にはなんのメリットもないじゃないか
っと思われる方もいるかもしれませんが、メリットもあります。
それは
宣伝費をかけた分、人も集まるので(自分が習う楽器以外も含む)、
発表会などの参加人数が多かったり、
他の楽器奏者とバンドを組む機会が多かったりします。
これも上記コラムに書いていますのでそちらを参照ください。
もし大手教室のメリットが自分にとっては必須ではなく、
ただ安くレッスンを受けたいと思った時は
先生に提案してみるといいでしょう。
1つ注意して欲しいのはこのような提案は先生側からはほとんど出ません。
これは当たり前ですが、先生は大手教室から雇われている身です。
宣伝費も教室が払っているので、そのお金で集めた生徒を
自分のところに持っていくのはルール違反だからです。
もし提案する場合は自分から言い出しましょう。
ここからは余談です。
最後に大手教室からクレームをもらわないめにも(笑)
この大手教室の取り分について個人的な意見を書きます。
まず、情報化社会ですので、このような情報は私が書かなくても
調べればわかることだと思います。
そういった情勢も踏まえて、大手教室は本当に今の料金内訳でいいのか
考えた方がいいと個人的に思います(偉そうなこと言ってすいません)。
これは私の願望でもありますが(笑)、もう少し先生の取り分を増やすべきだと思います。
だって生徒はレッスンに対してお金を払っているんですから、
その半分以上を先生ではなく、教室が持っていくのって普通に考えたら変です。
これが理由で先生のやる気が落ちるということも考えられます。
私はそんなことありませんが(笑)
宣伝、広告費や設備費にお金がかかっているのでしょうが、
まず宣伝費はこれだけインターネットが発達しているので無料でいくらでも宣伝できます。
私のホームページも無料で作っています。
また
設備に関してもスタジオを借りれば
1時間数百円で借りることもできます。
これらを考えると大手教室と先生の配分は少し理不尽な感じがしますね。
もしくは配分が今のままであれば、もっと生徒に対して大手教室ならではの
付加価値をつけるべきだと思います。
例えば
発表会に無料で出演できるとか、
個人練習時に教室が無料で使えるとか、
教則本が割引価格で買えたりとか・・・
そういう生徒に対する付加価値を提示することで、
”やっぱり大手の方がいいね”って
なるような状態の方がいいと私は思います。
今回の私の記事で生徒が個人の教室に流れるようであれば、
それはこの記事のせいではなく、教室の競争力がないせいと言わざるおえません。
生徒にとっていい教室が増えることを願って・・・
終わり。